Interview

お客様インタビュー

広報チームのリーダーとしての課題が明確になり、行き詰まっていた仕事が着実に前進するように

 

ITサービス 広報マネージャー

四宮 佳織さん

 

担当コーチ:長田 卓史

 

スタートアップの自社の成長の中で、広報として成果を出していくのに行き詰まりを感じていた

 

――me:Riseを利用しようと思ったきっかけやその時の状況について教えていただけますか?

 

1年前くらいからコーチングを探し続けていました。

というのも、自分の課題、自分に何が出来て何ができないのか、というところから具体的に自分のことを客観的に把握できなくなっていて、成果を出していくにあたって行き詰まりを感じていたのでコーチングを受けたいと思っていました。

 

具体的には、今の会社に入って6年目で、広報の仕事自体は7~8年しているのですが、その中で広報として経験を積んできたということと、入社したころはスタートアップくらいの規模だった会社が今は200名くらいの組織になっていて、どんどん大きく変化をしていること、そして個人的には約2年前からチームリーダーになって、部下をマネジメントするように役割も変化し、次に自分が仕事で成果を出していくうえで、自分の強みや弱みを把握ができていないことが壁となってしまいました。日々増え複雑化する目の前の問題に対して、どういう風に何をしていくと成果に繋がるのか?というところが整理できずモヤモヤしていたんです。

 

――コーチングは元々ご存じだったのですか?

 

はい。知っていました。

上司が役員や社長で、広報専任の上長がいない状況がこれまでほとんどだったので、自分で広報の組織の役割を定義して、目の前のアクションも基本的には自分自身で考える必要がありました。もちろん、大枠の戦略に対してのフィードバックや、自分のなかで明確に整理ができている課題に対しての解決策の相談などは日々アドバイスをいただいていましたが、問題点が整理できていない状況で、抽象度高い相談をしても解決はなかなか難しい。それでもメンバーの頃は何とか前に進めていましたが、マネージャーとして問題点がより複雑化してきた中、なんとかするために、社内外の色々な方に相談をし続けてみたり、自分で解決方法を考え実践してみたりと、いろいろと試す中で、先輩がコーチングを利用している話を聞き、自分のこの悩みはコーチングだったらもしかしたら解決できるのでは?と思い探すことにしました。

 

 

経験豊富なコーチのアドバイスから、自身のビジネス上の課題の答えはどこかにあるという確信を持てるように

 

――1年ぐらいコーチングを探していたということですが、me:Riseを選んだ理由はどんなところですか?

 

1つだけ別のサービスの体験を受けたのですが、自分の悩みを相談して、どれだけ納得感が得られる時間にできるかという点で迷いがありました。

そんな時にme:Riseは見つけて、すぐに申し込みました。

コーチの皆さんはもちろんコーチングのプロでいらっしゃると思いますが、その前にビジネスの現場での多様な方面でのご経験をされている方がいらっしゃって、その実績が明確に書かれていたので、今自分が直面している課題に対して、何かしらマッチするご経験を持っていらっしゃる方を探しやすいなと思ったことが一番の理由です。それですぐに申し込みました。

 

――コーチを選んだポイントは、コーチの経験の部分ですか?

 

そうですね。

マーケティングや広報領域のご経験や知見が深いこと、大手だけでなくベンチャー企業でのご経験もある方だったので、自分の悩みを話した時にすぐに理解してもらえやすいかなという安心感はありました。実際にすごくご理解していただいていると思います。

 

――共通の経験があるということは、大事なポイントだということですか?

 

そうですね。自分が悩みを明確に言語化できたり、ある程度テーマが絞ることができていたら多分そうでなくてもよいと思うのですが、そもそも複雑化している問題をシンプルに整理することが目的だったので、どちらかというと積極的に汲み取っていただきやすい人を探していたところも大きかったと思います。

 

――ご利用してみて、いかがでしたか?モヤモヤの変化などありましたか?

 

もちろんまだ悩むことはあるのですが、自分の課題が大きく絞れたこと、また何かしら課題を解決するアクションはあるという確信が今は持てているで、そういった意味で以前のように先の道が見えないモヤモヤはないですね。

 

――その確信はどのようなところから醸成されてきたのでしょうか?

 

コーチに何度か言われている言葉なのですが、「四宮さんの今抱えている悩みは誰かしらが解決してきている悩みだから、絶対世の中のどこかに解決策は落ちているから」という話をよくされるんですね。そのうえで、具体的な解決策のヒントをいただき、すぐにアクションへ移し、一定の前進を感じることで、自分だけの個別化された悩みだとずっと思っていたものが、意外とそうではないし、解決に繋がる実感を得られたというところからだと思います。

 

――実際に行動してみて、そのように感じられたのですか?

 

そうですね。例えば、フェーズに応じて広報課題を選定し、経営陣や他部署と合意形成をしていく必要がありましたが、短期長期に問わず各施策において提案をしても、なかなか理解してもらえないことが常に悩みとしてつきまとっていました。

自分が想定していた解決策としては、もっと広報計画のアイディアを磨くために専門性を高めよう、もしくはファイナンスや経営の知識など、経営課題にまつわる専門知識をいちから学ぶ必要があるか、と考えていました。

 

一方、いろいろ悩みを話していくうちに分かったのは、専門知識の理論武装というよりは、コミュニケーションの仕方の改善がまず最善策であるということ。そこで、コーチの勧めからロジカルシンキングを改めて学んだことで、状況が徐々に改善しました。ロジカルシンキングは以前も本を読んだりしていましたが、「実践しながらインプットするのが効率的だよ」というコーチのアドバイスがなかったら、また本を読んで、“知ったつもり”で終わっていた可能性もあったなと思います。

 

最近は、上司や他部署の方とのコミュニケーションが、前よりもスムーズになったと感じること、さらにはうまくいかなかったとしても、「伝え方をもっと改善しよう」と課題をシンプルに設定したり、相手に「何が伝わりにくかったか」聞くことができるようになったりと、改善のサイクルを回すことができています。

 

最近のセッションではかなり具体的な広報計画の悩みについてお話することも多いのですが、うまくいかない点をお話すると、「こういった施策はどうか」とご経験からのアドバイスはとても参考になります。

ただ、そのように実務的な切り口から話をしても、最終的にはいつも同じ大きな課題に落ち着くことが最近は増えてきました。

私がコーチにぶつける抽象度高い状態のモヤモヤした悩みを、課題整理に導いていってくださること、また、いくら自分の中で考え続けても想像力がおよばないテーマの場合、コーチ個人のアドバイスをヒントとして見せていただきつつ、最終的には私の意思で次のアクションへの納得感もった決定できるよう導いていただけて、とても有難いです。

 

 

 


1年位並行線だった上司との話が前に進むようになり、部下とのコミュニケーションも大きく変化

 

――どんな風にご利用されているのですか?

 

最初の2か月半くらいは、隔週くらいで受けていましたが、今は月に1回のペースで受けています。

 

最初の頃はとにかく目の前の悩みを解消していって、その結果見えてくる新たな気づきがあったので、解消してアクションして、解消してアクションしてを続けた方がいいな、と思ったので頻度高くやっていたのですけれど、2か月半くらい経ってくると、だんだん自分の課題が大きく絞ることができました。と同時に、すぐに数週間で解決するようなものではなくなってきました。そのため、どちらかというとアクションを丁寧に1か月間取り組み、それを見直していくということをやるようになりました。

 

今年の4月から始めたので、ちょうど半年過ぎたくらいです。

 

――利用してから、どんな変化がありましたか?また得られたことがあれば教えてください。

 

正直、明確な成果に繋げられたということはまだないのですけれど、自分の強みや弱みを把握したことで、仕事の取捨選択を効率的に進めることができるようになったと思います。元々、強みや弱みを知ることはコーチングの目的の一つだったので、最初は目の前の悩みの解消と並行して、これらの把握を進めました。具体的には、ストレングスファインダー*を受けて、その結果をベースに、過去の経験や、自分自身の価値観などのヒアリングを丁寧にコーチに深ぼっていただき、納得感のある形で自分の強みと弱みを理解することができました。また、「理解するだけでなく、常にどのシーンで使うべきかというのを想像し、武器として持ち合わせておくことが重要」というアドバイスもいただきました。

 

そのため、とにかくどう“活かす”かを徹底的に考え、苦手だと分かった領域の仕事については、他の方にお願いをしたり、助けを積極的に求めるように動き方を変え、さらには同じ課題だとしても強みを活かしたアプローチをとる等、生産性を上げる選択肢を戦略的に取ることができるようになりました。

また、何よりも感情的なモヤモヤに昇華することが無くなったのは大きな変化です。

上手く伝わらなかったときにも、たとえモヤモヤしたとしても、個人的な課題が明確になっているがゆえに、「これを解決すればどうにかなるかもしれない」と切り替えられるようになりました。

 

 

――当初のモヤモヤはゼロになったのですね。

 

そうですね。ほとんどゼロですね。

 

 

――仕事の進め方や気持ちの持ち方が変わったことで、他の人からの反応がありますか?

 

いまのところ明確に何か言われたりすることはないですね。

部下や同僚等とのコミュニケーションは変化しました。

今まで、広報について誰かに教えてもらう経験がなく、とにかく一人で覚えていかなければならない中でやってきたので、どういうステップが育成のステップなのか、わかりませんでした。自分のやってきた道のりが一番いいと思っていたので、育成のフィードバックも偏っていたと思うのですけれど、そこもフラットに考えられるようになったので、自分の経験則は除外して今の部下の状況を見ながら、今の会社の状況に沿って、どういったことが必要なのかといったところを考えながら接することができるようになったことが大きいですね。

 

――さっきおっしゃっていた、世の中には何か答えがあるはずで、全ては自分の経験からでなくていいという考え方ですね。

 

そうですね。

あとは、具体的なところでいうと、以前チームではなく一人で仕事を進めていたときは自分の中でアイディアを考え、行動してアウトプットしていく、というサイクルを一人で完結していました。ただ、チームで成果を出していくとすると、それではうまくいきません。

自分で考えた施策をどう他者に説明するかというところで、結構苦労していたのですけれど、資料作成講座で図解表現などを学んで、とにかく自分の頭の中を何かしらアウトプットしてみることをひたすらやるようになって、「結構わかりやすいです」とか「よくわかりました」といわれるようになりました。

 

特によかったところは、講座もそうですが、「アクションをしてみてください」と言われたときに、何をするのか結構具体的にしないと、例えば「部下と 1 on 1の時間を持つといいかもしれません」という話になったときに「1 on 1のミーティングの持ち方ってどうやるのだろう?」という情報を探すところから始めるということになると、その後、行動を始めるまでの時間が長いですし、とん挫してしまうことも多いと思うんですけれど、コーチが「この講座受けた方がいいよ」とか「こういうことやってみたほうがいいよ」など具体的にアドバイスしてくださるので、有難いと思っています。

 

終わった後にポチっと押せたりとか本を買ったりとか、そのアクションまで落としたいという思いがあるので、自分でもアクションがまだ明確になっていないな、と思ったらコーチングが終わるまでにどんどんコーチと整理するようにしています。「何をやればよいのか、まだ意外とわかっていません」とか。

 

――どれぐらいの粒感まで落とせば、自分が行動に移せるかが感覚としてあるということですね。

 

はい、そうです。

 

 

 

コーチングを続けていないと生産性が下がる。フラットに客観的に自分を捉えるタイミングは定期的に必要

 

――特に印象に残ったセッションや、コーチの言葉などはありますか?

 

実績も積んできたので、広報のスキルについては自信があると思ってやっていたんですけれど、あるセッションで、改善の余地があるいうことを思わされました。

 

あるテーマについてどのように考えているのか?質問されたときに、具体的に答えられないところがいくつかあって、そうすると「あれ?私はすごい自信があったのに、意外と専門的なスキルもまだまだ埋めなければならないんだ」と気付かされました。セッションを始めてしばらくは、コミュニケーションのスキルを埋めれば、自分は結構やっていけると思っていたんですけれど、途中で、意外と広報スキルも改善できるポイントは沢山あるんだということが明確に分かったことが大きいですね。

 

普段やっている広報とか戦略に関して、客観的にフラットにフィードバックを得られるタイミングってないじゃないですか。すごく貴重な経験でした。

 

――足りないと気づいたことはどんな行動に繋がりましたか?

 

考えが足りないだけでなく、上司や社長に説明していく上での理論武装ができていなかったというところが大きくて、自分自身がアクションに落とし込むための知識とかは沢山身に付けているんですけれど、それをうまく経営陣や違う役割の人たちに自分の実現したい広報戦略を説明するということができていなかったので、とにかく理論武装を意識するようになりました。経営陣が知りたい広報戦略とか他社の事例はどういうものだろう?と調べてインプットするようになりました。

 

社外の方だから話しやすいということと意見を受け入れやすいというところもあるのと、コーチのご経験や知識を信頼しきれるというところは大きいと思います。

 

――続けている理由はどんなところにありますか?

 

続けていないと圧倒的に生産性が下がると思いますね。

4月の時よりも具体的に今自分が何が出来ていないといことが明確にはなっているのですが、日々いろんな問題が発生してくるのでそこを自分自身で考える癖がついていたり、自分自身でやろうと思ったことができたりするようになりましたけど、それが間違った方向になっていることもあったりするので、そこをフラットに客観的に捉えるタイミングは定期的に必要だなと思っています。

 

――サポーターセッションはご利用されてみていかがでしたか?

 

すごくよかったです。マーケティングコミュニケーションをされている方にお話を伺ったのですが、他社での広報の組織とかマーケティングの組織がどういう風にあるのかというところとかを具体的に知ることができたことが大きかったです。

 

今後私が何をやっていきたいのかというところもセッションの中で明確に見えてきていまして、今のやりたいこととして、ブランドマネージャーがあるのですが、今の会社にはない仕事なので、どういう位置づけでどんな仕事をするのか、などまだ私の中で解像度があがりきっていないので、そういうところを他社の方から聞けました。どういう職種なのかとかどういうスキルセットが必要なのかあたりまでは、極論ネットとかで情報は得られるのかもしれませんが、どちらかというとその職種が他の組織と普段どのように連携しているのかとか役割の具体的な棲み分けとか、そこでの大変さなど、実際にやっている人に聞かなければわからない話について、ブランドマネージャーの近いところでマーケティングコミュニケーションの仕事をされているサポーターの話はすごく勉強になりました。

 

自分の悩みの為に話を聞いていいですよという場が用意されているのは大きいかなと思います。他社の広報やマーケティングの方と繋がりは意外と沢山あったりするのですが、そこまで具体的に聞きにくかったりとか、あちらにも何かしら提供し返した上でということが前提での相談になるので、そういうものがなく、フラットに相談でき、何でも聞いていいというのは有難いと思います。

ひとつやりたいことの解像度を上げていくために手がかりが見つかったと思います。

 

 

 

*ストレングスファインダーとは、自分の強みを知る診断テストです。

ギャラップ認定ストレングスコーチである長田コーチ、重次コーチのみ対応可能です。